表面粗さの図示法を以前は「面の肌の図示方法」と表現していたが、最近のJISでは「表面性状の図示方法」と表現している。
(製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状の図示方法 [JIS B 0031:2022])
(製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線方式-用語,定義及び表面性状パラメータ [JIS B 0601:2013])
よく用いる粗さの基準は、算術平均粗さ(Ra)が採用され、次いで最大高さ粗さ(Rz)が採用される。
標準数
粗さに使われる数値の単位はμm(マイクロメートル)
採用される数値は、等比数列の計算手法を用いた標準数となり、R10を基準に数値を用いる。(JIS Z8601)
R10は、「10」の10乗根をn乗した計算結果となる。
粗さの表記でよく用いられる数値は、標準数からさらに抜粋した値を用いる。
算術平均粗さ(Ra)では、0.2・1.6・6.3・25がよく用いられる数値です。
最大高さ粗さ(Rz)では、約4倍した値の0.8・6.3・25・100がよく用いられる。この約4倍した値は、類似の粗さとして扱う。
旧JISにおける表面粗さ
最近のJISや教科書には表記されなくなったが、現在でも広く採用されている粗さ記号がある。
▽記号の数で粗さを表記する方法で、▽3個はRa1.6に該当する。
▽記号の上に加工記号を付記することもある(研削加工=G)
また、標準以外の粗さを表す場合は、▽記号の上に0.8aや3.2Zと表記する。
ソリッドワークスでは、「表面粗さ記号」のコマンド名で新JIS表記・旧JIS表記どちらも表現可能になっている。