Mastercamでバリ取り加工

段差部の面取り加工

Mastercamで複合面加工(3軸加工)を行うと凸角部分には自動でR0を加工するようにツールパスが計算されます。


輪郭加工(2軸加工)の場合も側面方向には同様にR0加工するようにツールパスが計算されますが、底面方向にはバリが出る可能性があります。

そこでMastercamには、輪郭加工に面取りオプションがついているので、面取り工具でC0加工するイメージでツールパスを出力することによって、バリ取り加工を実施することができます。

しかし、段差部をバリ取り加工しようとする場合には、通常の輪郭加工では、エンドミルが段差部に干渉しないように手動で調整する作業が出てきます。

モデル面取り

バージョン2019から加わった機能にモデル面取りというツールパスコマンドがあり、段差部の干渉回避を自動で行ってくれます。

ツールパスタイプ

モデルのエッジでツールパスの作成をします。

自動で干渉回避用のモデルも認識されます。

切削パラメータ

面取り幅0に設定
(0以上の値の場合は普通の面取り加工)

ボトムオフセットは任意で調整

進入/退出

進入/退出

進入/退出をONにすると干渉回避計算を行います。
ちなみに通常の輪郭加工では、輪郭の開始/終了を調整の値を調整し、同様の加工をすることができますが、目視確認をしながら何度か数値の調整が必要なので、2019以降の場合は、モデル面取りコマンドが推奨です。

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